世界初の試みに成功しました。

★☆★☆ベルギーの天才的ヴァイオリニストで、作曲家兼指揮者のウジューヌ・イザイが、ヴァイオリンとピアノのために作曲したポエム・エレジアク【Poème élégiaque op.12】、近年多くのヴァイオリニストが好んで演奏・録音しています。チェロの演奏はロシアの名チェリスト、アレクサンドル・クニャーゼフがヴァイオリンパートをチェロに置き換えて演奏した録音があります。クニャーゼフ氏の了解のもとこの録音から採譜し、さらにイザイの自筆譜(ベルギー王立図書館蔵)に残された精緻な表現記号などから、イザイのこの曲に寄せる想いや意図の再現に努めた編曲版です。チェロパートの運指・運弓についてはクニャーゼフ氏が自らすすんで書き込みをしております。永田郁代がE.イザイ自筆譜ベルギー王立図書館蔵(ヴァイオリン+ピアノ)を校訂し、世界初となるチェロ編曲版を日本イザイ協会より2019年4月に出版いたしました。 弾きごたえのあるこの作品を是非、チェリストやピアニストの皆様のレパートリーに!
 

 出版した楽譜は、作曲者の意図が如実に示される自筆譜複写をご提供いただいたベルギーやアメリカ、スイスの図書館などに寄贈して、国際交流の一翼を担うことが出来ました。

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2019年5月1日刊行(世界初)

イザイ版に基づく【ショーソン:ポエムop.25 室内楽編曲版】
ソロヴァイオリン、弦楽四重奏、ピアノ

ベルギーの天才的ヴァイオリニストで作曲家ウジェーヌ・イザイと親交があったフランスの作曲家、エルネスト・ショーソンの名作で、今日ではヴァイオリニストのスタンダードレパートリーとなり、日本では「詩曲」の名で知られています。ショーソンはイザイの「ポエム・エレジアク」に影響を受け、オケ伴奏版とピアノ伴奏版を作曲しました、イザイの助言を仰ぎ完成した「ポエムop.25」はイザイによって各地で演奏され、聴衆を魅了していきました。この間、イザイはヴァイオリンパートに精緻な運指運弓、表情記号、装飾音、重音等書き加え、他8小節を変更したものを残しており、これが「ポエムop,25」イザイ版(ソロヴァイオリン+ピアノ)と呼ばれるものです。イザイとショーソンの絆で生まれた詩情あふれる作品を皆様に幅広く楽しんでいただくことを目指して、絶版となっているイザイ版を基にショーソンのポエム自筆譜米国議会図書館蔵(オケ伴奏)や作者不明の室内楽自筆譜ジュネーブ音楽院図書館蔵を参考にしながら、ピアニスト永田郁代が室内楽版に編訂し楽譜として出版いたしました。出版にあたっては日本を代表するヴァイオリニスト加藤知子が当版の編曲について監修しています。「ポエムop.25(詩曲)」室内楽編曲版の出版としては世界で初めての試みと言えるものです。

日本イザイ協会 永田郁代

「今回 ご縁があって詩曲の監修をお引き受けし イザイ版に出会えた事 それは私にとって 本当に幸せな出来事でした!
六重奏という珍しい編曲での出版となりますが ソロパートはイザイのピアノとの二重奏版を基本に監修いたしました。
イザイの楽譜には とても細かく書き込みがあり 弓、指使いを見るとその演奏家の解釈が分かります。
チェックが進むにつれ どんどんイザイの詩曲の世界に引き込まれ、情熱的で 時には切なく奏でるバイオリンの音が聞こえてくるかのようでした。
当時の演奏スタイルや香りも感じられ 正直 取りかかる前は 時間も無いし少々面倒 と思っていた作業が 嬉しさ の時間に変わったのです。
演奏家として、また教育者としても偉大な音楽家だったことを再認識させられました。
現在日本でイザイは 無伴奏ソナタは有名ですが パガニーニ、ヴェニアフスキー サラサーテ クライスラー等のバイオリニスト達ほど認知度が高いとはいえないのが現実です。
そのような中で 六重奏という編成ですが 絶版となり お蔵入りになっていたショーソンのイザイ版の楽譜が復活する事は大変意義深く 貴重なものとなるでしょう 。
この企画を機にイザイの素晴らしさ 凄さを少しでも広く皆様に知って頂けることを願っています。驚くほどの情熱で 出版のために奔走された イザイ協会会長の永田郁代さんにお声をかけて頂き 素晴らしい体験を頂いたこと感謝申し上げます。」加藤知子

★【E.Chausson: Poème basé sur la version E.Ysaÿe】

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2019年4月15日刊行(世界初)

ポエム・エレジアクop.12  E.イザイ作曲

アレキサンドル・クニャーゼフによるチェロ編曲版 

チェロ、ピアノ

ウジューヌ・イザイの作品番号のある21曲のうち、11曲に【ポエム】という副題が付けられています。それらの音楽的特徴は自由な形式において、協奏的作風やヴィルティオジティを取り入れ、ヴァイオリンの魅力を最大限に活かし、イザイの思考や理念を具体的なかたちで表した作品といえます。
「ポエム・エレジアクop.12」は,イザイが【ポエム】をもとにした作曲への情熱に火をつけた作品です。シェークスピアのロミオとジュリエットの悲劇に着想を得て1892年(34歳)にヴァイオリンとピアノのための作品として作曲されフォーレに献呈、近年ヴァイオリニストたちが好んで演奏・録音しています。チェロでの演奏はロシアの名チェリスト、アレキサンドル・クニャーゼフ氏がヴァイオリンパートをチェロに置き換えて演奏した2010年の録音があります。クニャーゼフ氏の了解のもとこの録音から採譜し、さらにイザイの自筆譜(ベルギー王立図書館蔵)に残された精緻な表現記号などから、イザイのこの曲に寄せる想いや意図の再現に努めました。(永田郁代) 

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※ポエム・エレジアクop.12 チェロ編曲版が演奏されます。

2024年5月30日【イザイとドビュッシー】

Vc.佐藤晴真 Pf.野原みどり

2024年9月12日 【イザイとフォーレ】

Vc.上野通明 Pf.北村朋幹